研究内容
大気水圏科学とは?
地球の表層環境は大気と海洋によって主に規定されています.例えば現在の地表平均温度はだいたい摂氏15度ですが、
これは大気の温室効果と大気・海洋の流れが熱を南北に輸送することによって維持されています.
大気組成や大気・海洋の流れが変化すると温室効果や熱の南北輸送量が変わり表層環境は変動することが知られていますが、
その変動のメカニズムや気候システムに内在する安定化・不安定化のメカニズムについてはまだまだ未解明の謎が
多く残されています.大気水圏科学分野は、地球の大気・海洋をはじめ惑星上に普遍的に存在する気相・液相物質の
振る舞いを研究することで、大気・海洋中の現象や気候システムを支配する理の解明を目指しています.
研究テーマ
現在は以下のような内容の研究に重点的に取り組んでいます
●熱帯・亜熱帯アジア域の気候・気象に関する研究 <連携講座>
熱帯アジア域は世界最高温の海水に囲まれ世界で最も活発な雲対流を育んでいます.
この世界最大の雲対流は地球規模大循環の第一義的な駆動源であり、
現在の地球環境を規定する最も重要なツボとなっています.
また,日本の梅雨〜盛夏〜秋霖季の集中豪雨や台風などは,亜熱帯に特徴的な雲対流の組織化による現象です.
当研究室は国内外の研究機関と協力して観測と理論の両面から熱帯・亜熱帯アジア域の気候・気象を研究しています.
当研究室が推進しているプロジェクト
●海洋研究開発機構地球環境観測研究センター水循環研究プログラム
●地球観測システム構築推進プラン「海大陸レーダーネットワーク構築」(JEPP-HARIMAU)
●世界気候研究計画 全球エネルギー水循環観測計画モンスーンアジア水文気候研究計画(WCRP-GEWEX-MAHASRI) (旧ページ)
機会があったら、是非この研究室を訪ねてきて下さい.
またメイルでの質問なども、遠慮無くどうぞ.
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